小禄中学校2年生向けのキャリア教育授業に、佐渡山が登壇させて頂きました。
授業では、「進路選択と職業選択」をテーマに
- 『コロナ禍における仕事の変化とその工夫・改善』
- 『時間投資』
についてお話しました。
難しいテーマでしたが、
生徒の皆さんの「進路選択と職業選択」の参考になれれば嬉しいです。
感想シートに、質問があったので回答します。
2年3組さんの感想シートにあったご質問への回答
- 1番持っていて良かったと思った力は?
→ ITの専門力です。ITが良いというよりも、他に詳しい人が少ない力を持っていると、それが「仕事」として依頼される事に繋がるからです。そのため、時間が過ぎてしまうと他にも詳しい人がでてくるので、日々専門力を伸ばしたり深めたり広げるようにしています。 - 自分の信用をどのようにだしていったらいいですか?
→出したい信用が「どれ」とは書かれていないので的が外れていたらごめんなさい。「何かしらの作品をだす」という前提でお答えします。3つご提案します。
1つ目、スマホやケイタイを使ってインターネットでだしていく(発表)方法です。写真共有サービスであるInstagramは有名ですが、Pinterestというアプリもおすすめです。動画編集が上手なお友達がいたらyoutubeやDailymotionといった動画配信サービスもいいと思います。
2つ目、大人が見る機会を使って発表する方法です。これはスマホやケイタイが使えない時の方法です。コンクールや大会、文化祭など、学校や図書館の掲示板で募集ポスターが貼られている事があるので、それに応募して自分の作品を発表してはいかがでしょうか?
最後は、応援してくれそうな大人に相談する方法です。作品を出している大人や、テレビやインターネットなどで活躍している大人に自分の作品を見てもらって発表する方法を教えてもらうのです。活躍している大人はあなたの気持ちを共感して応援してくれると思います。学校の先生方にも、趣味ですごい作品を発表されていらっしゃる方もいるので、試しに聞いてみてください。もし、そういう大人が身近にいなかったり、恥ずかしかったりする時は、私に連絡してください。連絡先は070−5692−4173(佐渡山)、メールはsady225@gmail.com、Twitterは @kanme225 です。お気軽にどうぞ! - やっていた部活は何か?
→卓球、バレー、柔道と少しずつやっていました。でも長続きしませんでした。部活動の継続は精神を鍛えるのにとても良いので、あなたがもし部活動に入っていたら頑張って続けてくださいね。 - 結婚しているのか?
→ していません。結婚願望はありますが、願いだけでは実現は難しいようです。これからも工夫と改善・時間投資を続けたいと思います。 - どうやってこんな情報をえたのか?
→ 本やインターネット、人の話から得ています。ただ、情報は「信憑性」が必要なので、いろんな方法で「事実かどうか?」を確かめるようにしています。 - コロナ禍の仕事内容
→ IT研修授業、家庭教師、大学授業コーディネート、プロジェクトマネジメント、広報相談などを行っています。今後、社会の必要性にあわせて仕事内容は変わってくると思うので、その準備もしています。 - 受賞歴、卒業歴でどれくらい給料が変わるか?
→ 少なくとも1.2倍以上は変わります。例えば、沖縄で高卒で初任給が15万、大卒で初任給が18万だと1.2倍は変わります。また、資格手当てなどを含めるとさらに変わってきます。 - 今から未来に向けて今ある職業がなくなることもあるんですか?
→ あります。代わりに、新しくできる職業もあります。なくなる職業といっても資源や世の中のルールが変わることでなくなることもあります。例えば、2035年からガソリン車を作らないと決めている国ではガソリンスタンドの仕事がなくなってくるかもしれません。代わりに燃料が電気になるので、電気スタンドのような仕事ができるかもしれません。 - なぜ、この仕事になろうと思ったんですか?
→ 本当にやりたい仕事の準備としてこの仕事になろうと思っています。 - 月にいくらもらっているのですか?
→ お客さん×サービスの内容で変わります。お客さんがいなければ0円の時もありますし、たくさんいれば数十万円の時もあります。それからガソリン代や家賃や社会保険などの経費も支払います。中学生が気になるのは収入かと思いますが、支出がたくさんあると破産してしまうので、「損益=収入ー支出」を気にすることも大人になると必要になってきます。
- 他にも、どの国に行ったのかな?
→ 台湾と韓国とインドに行きました。コロナが落ち着いたら、ヨーロッパや南アメリカに行ってみたいです。
2年4組さんの感想シートにあったご質問への回答
- この仕事をして良かったな、楽しかったことありますか?
→「良かったな」なことは、小中高生が「宿題ができた」「点数が上がった」「合格した」など頑張ってきたことが実って喜んでいる光景を見た時は、「良かったな」と思います。
「楽しかったこと」は、子どもも大人も問わず、一緒に何かのテーマについて学び合っている時は、常に楽しいです。また、難しい問題に困っている子に「わかりやすい」といわれるような説明ができた時は嬉しくて「また勉強してわかりやすい説明考えよう!」って楽しくなります。 - どんな情報を信用していいのか?
→いろんな情報があります。TVやインターネットなど。できれば「誰が」発信している情報かがわかる情報を信用した方がいいです。その次は、その人が「どこから」その情報を手に入れたかを確認してください。「どこから」かはわからないときは、信用するのはやめたほうがいいです。そういう「誰が」「どこから」を正しく整理して発表するところの一つに「学会」という場所があります。そこでは「事実」に基づいて様々な情報が集まったり、きちんと調べられたりしているので、そういう「信用できる場所」を手がかりに情報を信用する方法もあります。 - 将来年収でどれくらい稼げば、しっかりくらせるのか。
→「しっかり」について、例えば『朝昼晩ご飯が食べれて、清潔な洋服が着れて、お風呂が入れて、ゆっくり眠ることができるベッドがあって、時にTVを見たりインターネットをしたりゲームをする』ということだとしましょう。
そうすると、ご飯は1回700円くらいだとします。洋服は毎月ユニクロで上着下着などを3着買うとします。お風呂と住まいは2DKに住むとします。TVは30インチTVを買うとしてインターネットは光通信。ゲームはスマホですませるとします。
ご飯 700円x3回x30日=63,000円
洋服 2,000円x3着=6,000円(ユニクロより)
住まい 那覇市2DK=50,000円(https://sumaity.com/より)
TV ハイビジョン液晶テレビ 32インチ 30,000万円(アイリスオーヤマ より)
インターネット ギガプラン 5,000円(wimaxとくとくBBより)
スマホ Apple iPhone 8 256GB 27,800円(BackMarketより)
すると、TVとiphoneは別にすると、
63,000+6,000+50,000+5,000=124,000円
TVとiphoneは月で分割すると、
(30,000+40,900)÷ 12ヶ月 ≒ 5,900円
合計すると、
124,000円+5,900円=129,900円
あとは、これにバス代・タクシー代など移動費を加えるのでおおよそ30,000円として、すべてで、
129,900円 + 30,000円 = 159,900円
とおよそ16万円になります。
したがって、年収に換算すると、
16万円 x 12ヶ月 = 192万円
あとは、一緒に住む家族や趣味・嗜好品などによって変わってくるかと思います。大人になると「マッサージしてもらいたい」など健康や美容にもお金が必要になってきます。
もちろん「歯の治療」など医療に使うお金もあります。TVが壊れる、事故に会うなど、緊急でお金が必要となることもあるので、先ほどのお金にいくらかプラスして「貯金」をしておくことも大切です。
また、お金はあればあるほどいろんな物を買うこともできますが、
食材や衣料など、人から譲ってもらったり、安くで購入するなど工夫をすれば安いお金でも十分に生活することもできます。
どんな「しっかり」とした生活をしたいか、考えてみてもいいかもしれませんね。
2年7組さんの感想シートにあったご質問への回答
- どこでそうけついして、その道にすすんだのか?
→学習環境プランナーは32歳の時に決意して進みました。
学習環境プランナーをするきっかけになった塾は28歳の時に決意しました。
塾をするきっかけは23歳くらいの時のアルバイトをきっかけに決意しました。
アルバイトのきっかけは高校生だった17歳の時に決意しました。
その高校に行くと決めたのは中学3年生の1月に決意しました。 - オタ活していますか
→アイドルのコンサートや握手会、同人イベント等への参加はしていませんが、年に1回コンベンションセンターであるイベントに参加したり、夏目友人帳の情報収集は常々行っています。 - なにかのオタクなんですか
→情報を集めることが好きです。アニメは夏目友人帳が好きです。 - 何年この仕事をしてますか。
→2013年に「学習環境プランナー」と名乗ったので、8年になります。 - 何で琉大に行ったんですか?
→自分で稼ぎながら通えそうと思ったこと、また、やりたい学科(情報工学)があったからです。
2年8組さんの感想シートにあったご質問への回答
- しかくをいっぱいもって、高校を卒業したあとに、しゅうしょくについたら時給はかわるのか?(大学ぐらいに?)
→変わります。ただし、その資格を評価してくれる会社に就職する必要があります。そういう会社は、採用するときに「資格手当て」という給与アップの条件を提示しているので、会社を探す時は自分の資格が評価してくれる会社か確認しましょう。 - 人間は猿人と現代人の寝る時間がなぜ同じなのか
→すみません、とっても良い指摘です。おっしゃる通りで、今回は私が「猿人と現代人の寝る時間が同じ」という設定にしてお話を進めました。実際は同じではないかもしれません。研究して当時の猿人の睡眠時間がわかる日が来るかもしれませんが、あなたがそれを研究して発見できると人類初の偉業になるかもしれませんね!
感想シート
小禄中学2年3組、4組、7組、8組のみなさん、そして先生方。
貴重な機会をありがとうございました。