はじめに
2025年10月12日、福島県富岡町の「フキトノウ」さんにて、「不登校や行き渋りを支える講演会」が開催されました。(主催:mamaconcierge sundayさん)
本講演は、福島県東日本大震災子ども支援基金事業として行われ、
講師に琉球のタネ 佐渡山が招待されました。講演の前には、紙芝居師の三橋とら さんによる、現地の民話を題材にした創作紙芝居もありました。
本記録は、当日の学びと参加者の皆さまから寄せられたご意見をまとめたものです。
セミナーの概要
本講演では、不登校や行き渋りの背景にある「心・脳・記憶」の関係をテーマに、
子どもたちへの理解と支援のあり方について学びました。
主な内容は以下の通りです。
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脳のしくみと防衛反応:
「動けない」「行きたくない」は怠けではなく、脳の“防衛反応”であることを理解する。 -
記憶のしくみ:
行動は「理屈」よりも、「感情や体験の記憶(エピソード記憶)」によって左右されること。 -
多重知能理論(MI理論):
一人ひとりが異なる“得意のチャンネル”を持つことを前提に、
「どんな方法ならできるか?」という視点から関わる支援の重要性。 -
琉球のタネの実践:
「アルパカすく〜る🦙」における社会参加プログラムを通し、
“好き”や“得意”を社会とつなげながら、子どもの自己有能感を育てる取り組みを紹介。
質疑応答・ご要望
参加者アンケートでは、次のような感想やご意見が寄せられました。
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「行動の背景を考えるようにしたいと思った」
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「アルパカツアーのような活動に参加してみたい」
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「地域で似た立場の人とつながるネットワークをつくりたい」
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「こども食堂の運営にも参考になった」
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「双葉郡や南相馬など、近隣地域でも開催してほしい」
これらの貴重なご意見は、今後の講演・勉強会企画に活かしてまいります。
まとめ
今回の講演会が、参加者の皆さまにとって、
不登校や行き渋りの理解を深め、子どもたちとの関わりを見つめ直す機会となりましたら幸いです。
「安心」「関係」「ご縁づくり」をキーワードに、
琉球のタネでは今後も、子ども・保護者・地域をつなぐキッカケづくりを展開していきます。
ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。
協力:フキトノウ
助成:福島県東日本大震災子ども支援基金