【夏の特別講座:3日目】仲田英安さん(地域理解)

「今日のポイントの1つとして『30年』という数字を紹介します。」

授業の始まりと同時に発せられた言葉に、
一気に仲田ワールドに引き込まれました。

生徒のご両親の年齢を元に
私たちが無意識のうちに行なっていた
世代間のバトンタッチが可視化されました。

普段の何気ない暮らしの中に潜む「当たり前」や、
昔からずーっと続けてきている先祖との付き合い方の「当たり前」が
仲田さんの指摘により、全く違ったものに見えてきました。

戦後の法律の課題や、
本土復帰以降の「法律の周知とその遅れ」による多くの社会課題に向き合った活動からの話は、
私たちが本土とは違う文化と歴史を背景とした新しい平和学習のようでした。

また、仲田さんは
「お墓がない」
「お墓を継ぐ人がいない」
「お墓のことで家族に負担をかけたくない」
と悩む方が誰でも利用できる『共同墓』の実現に尽力されました。

那覇市・浦添市の市民共同墓

「本当は沖縄県民全員が入れる墓にしたかった」と、構想のスケール感に驚きました。

墓地埋葬法から見えてくる沖縄の家族や親族のあり方のお話は、
私たちがこれからどう平和をつくるのかを考える授業となりました。

プロフィール

仲田英安(なかだひでやす)
海外や四国のお遍路を巡り、「お墓、慰霊碑の問題」に気がつき帰郷。
2008年より弁護士や社会福祉士や土地家屋調査士、様々なジャンルのエキスパートとの連携を独自で構築し、現在の活動に従事する。
一般社団法人UTT 代表理事。webサイト:うーとーとーおきなわ(http://u-to-to-okinawa.com/)

3日目の講義を終えて生徒の感想

良かったこと

感想